決算書の基本とルール
こんにちは
今回は本を読んだので紹介とまとめのブログです。
読んだ本は、「これだけは知っておきたい決算書の基本とルール」です。
読みたい方がいればどうぞ。
作者
名前:村形 聡
職業:公認会計士・税理士・企業コンサルティング・講演
学歴:慶応義塾大学卒
会計が苦手で食わず嫌いな人が多いのを業務で感じたことが本書の出発点だそうです。
「小学生や中学生でも理解できるように書いてあります」と著者がおわりのメッセージで書いていましたし、その通りでした。
読み終えて
いままで決算書についての本をいくつか読んできましたが、この本を一番初めに読むべきだったと、感じました。
過去読んできた本にそれぞれ良いところはありましたが、初心者の私には何かしらの不満がありました。
かなり深く掘り下げているが難解、簡単でわかりやすいが表面的過ぎて実践ができないなどです。
この本は初心者でも分かりやすく、後半では掘り下げていく部分もあったので、スムーズに理解が深まりました。「小学生でも理解できる」と言うだけはあるなと思いました。
構成としても、1ページ毎に分かりやすい図解説明がついていて、1ページあたりの文字数も、頭がパンクしないような適度なボリュームになっています。
普段から読書をされる方であれば、半日で読み終えるようなボリュームです。
構成としては、
そもそも決算書とは何かということから始まり
貸借対照表、損益計算書の説明
それぞれの読み方
決算書を読む際の最低限のルール
決算書の具体的な読み方
キャッシュフロー計算書について
といった形になっています。
さらに、根拠法令などの引用もあるのが、私としては嬉しかったです。
このブログで同じ説明をしても仕方ないので、印象に残ったページなどをピックアップして記載していきます。
会社の本来の目的
会社をつくる目的はなにか。
究極の目的は金儲け。
法律的にも「営利目的」とはっきり掲げている条文があるようです。
というわけで、金儲けのできない会社には存在価値がないということです。
そうするとやはり、以前ブログに書いた、会社は利潤追求マシンの裏付けになるので、自分の自信につながりました。
現金で無駄に多く保有するよりは価値があると思うので、今後も株の買い増しは続けていきます。
経常利益
一番初めに注目するべきなのが経常利益です。
売上高では販売コストなどの考慮がされず、純利益では臨時的な収支(特別な損失や利益)を計算に入れてしまっているため来年には大きく変化する可能性が大きいです。
経常利益では、毎年発生するようなもの(=経常性のあるもの)を意味しています。
会社に稼ぐ能力があるかどうかは、経常利益でみるのが鉄則です。
経常性という言葉を知らなかったので、なるほど!!、と思い、経常利益がより親しみやすい言葉に変わりました。
会計の処理には複数の方法が認められている
会計ルールは、明確なものはなく、慣行に従っているようです。
このため、主流のやり方が2つあれば、どちらも正しい会計処理の方法になります。
企業によって決算書の記載方法が違う場合があるのはこのためです。
しかし、会社の都合の良いように会計方法を変えられても困ってしまうので、2つのルールがあります。
どの会計処理をしているか決算書に明記しなければならない
企業間の比較をするときにも、処理の方法が同じなのか、違うのかというのは重要な情報なので明記しなければならないルールとなっています。
1度採用した会計処理を変更してはならない
特別な理由がない限りは、同じ会計処理をしなければなりません。
同じ会計方針でないと、同じ会社の過去の実績と現在の実績が比較できないためです。
いつも決算書を見るときに会社毎に記載方法が違って見にくいなーと感じることがあったので、その原因が解消できたので良かったです。
まとめ
決算書の簡単な話から出発して掘り下げている構成になっています。
仕事で数字が求められる世の中であるから、決算書の数字を読む能力が必要ということを強く意識させられる内容になっていました。
決算書をどれだけ使い倒せるかということが重要という根拠のもと、決算書の活用方法についての解説がありました。
ここまで高評価してきたので疑われる方もいるかと思いますが、このブログは収益化はしていません。
自分のバックミラーと、読んでくれている方の参考になればと思ってブログ作成しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメントや高評価などいただけると大変嬉しいです。
また次週もブログ追加していきますのでよろしくお願いします。