含み損銘柄がプラ転したのでどうするか(山陽特殊製鋼)
こんばんは
今回は、ずっと含み損を抱えていた落ちこぼれ銘柄がプラ転してきたので、
保有銘柄の出口戦略について考えていきます。
銘柄は、
山陽特殊特殊製鋼(5481)
です。
何だか攻殻機動隊に出てきそうなカッコイイ響きですね。
今回のテーマは、
割引現在価値と期待値による投資戦略
となります。
山陽特殊製鋼
まずは、この銘柄がどんな銘柄なのか考えていきます。
株主
日本製鉄・・・・・・・52.9%
自社共栄会・・・・・・4.5%
日本マスター信託口・・2.8%
日本製鉄の子会社になります。
そして、70%が特定株主です。
コロナショックの時には、1500円辺りから、
800万株の出来高で、950円辺りまで、
発行済株式数が、5450万7千株
800万株は、全体の約14%です。
その後も、800万株の出来高を伴いながら、
揉み合いつつ、750円まで下落しました。
ということは、
14%+14%=28%で、浮動株のほとんどの保有者が入れ替わったのかなと思います。
7割の特定株主は一旦永久株主と仮定して、
残り30%が市場で流動していると仮定しています。
その後は、ずっと右肩上がりで、
900円代から考えると、約50~60%UPまできました。
そろそろ利確しても良さそうな頃合いですよね。
しかし、チャート的にはやっとコロナ前の水準、
2019年6月の暴落時の水準です。
ここを上抜ければ、暴落前の2200円も見えてきそうですね。
なんなら、若干上抜けています!!
上がりきった銘柄とも期待の持てる銘柄とも言える、、
期待と不安の交錯した、
そんなこんなな銘柄です。
上値ブレイクか下向トレンドか
仮に、上値ブレイクと、下落トレンドの確立50-50とします。
上値ブレイクは、2019年水準の2200円
下値は、900円とします。
期待値としては、
2200*50%+900*50%
=1100+450
=1550
1550円です。
現在値が1600円代ですので、利確して良さそうな値段ですね。
ただし、コロナ前の水準が1400円代ですので、
上値ブレイク・・・33%
下値・・・・・・・34%
コロナ前・・・・・33%
でも、計算してみます。
2200*0.33+900*0.34+1400*0.33
=726+306+462
=1494
1494円です。
やはり、現在値をより低いですね。
現在値より高くなりそうな期待値計算をしてみます。
上値ブレイク確立・・・60%
下値確立・・・・・・・10%
コロナ前・・・・・・・30%
すると、
2200*0.6+900*0.1+1400*0.3
=1320+90+420
=1830
1830円
この推測が立つなら、まだホールドすべきですね。
現在値から、さらに14%程の利益が見込めます。
しかし、私は不安症なので、上値確立6割は信じられません。
楽観的にみても、50%
上値・・・・50%
下値・・・・25%
コロナ前・・25%
これで計算してみて、期待値が現在値以下なら売り抜けます。
一応、含み益なので。
2200*0.5+900*0.25+1400*0.25
=1100+225+350
=1675
期待値・・・1675円!
現在値・・・1652円
んーほぼ同額ですね。
明日売り抜けてしまおうかと思います。
売り抜けた後にどうするか
では、仮にすんなり売り抜けたとして、どうするかを考えていきます。
パターンとしては、3つ
・高配当株
・2倍株
・高配当/2倍株のハーフ
分かりやすくするため、保有株数は、200株。
すなわち、200*1600=320,000円
2倍株は、この間取り上げたCAICAとして、2023年に達成予定です。
よって、運用期間は3年です。
では1つ目
高配当株
配当利回り5%の銘柄とします。
高配当株運用 |
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投資額 |
配当利回り5% |
税引き後配当金(税20%) |
割引現在価値 |
2021 |
320000 |
16000 |
12800 |
12190.47619 |
2022 |
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16000 |
12800 |
11609.97732 |
2023 |
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16000 |
12800 |
11057.12126 |
合計 |
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48000 |
38400 |
34857.57478 |
※割引率5%
2023年の利益は、38,400円
割引現在価値を考慮した利益だと、+34,857円となりました。
株価は変動は考慮せず、配当も維持されるという予測です。
つづいて、2つ目。
2倍株。
2倍・・・60%
1倍・・・20%
0.6倍・・20%
の期待で計算してみます
2倍パターン |
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投資額 |
売却額 |
税引き後キャピタルゲイン |
割引現在価値 |
2023 |
320000 |
640000 |
256000 |
268800 |
※割引率5%
2倍の利益が、268,800円(60%)
1倍の利益が、0円(20%)
0.6倍の利益が、-64,000(20%)
よって、
268,800*0.6+0*0.2+(-64,000*0.2)
=161280+0+(-12800)
=148,480
期待利益が、148,480円です。
利益率でいうと、46%
そして3つ目
高配当50%-2倍株50%
高配当利益・・・38,400円
2倍株利益・・・148,480円
単純に半数ずつ持ってるので、1/2した額の合計ですね。
19200+74240
=93,440
期待利益93,440円
利益率でいうと、29%
この計算式でいうと、
2倍になる確率なども山勘でしかありませんが、
2倍株にフルプッシュが正解です。
ただし、自分の皮算用が信用できないので、
2倍株ダメでもキャッシュの入る50-50(高配当-2倍株)の戦略で行こうかなと思います。
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山陽特殊製鋼をこのままホールドして、
上値ブレイク確立・・・60%
下値確立・・・・・・・10%
コロナ前・・・・・・・30%
で得られる利益
+14%
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よりは上回っていますので、良!
まとめ
今回は、皮算用みたいな形ではありますが、
自分なりの相場パターンをいくつか検討し、
期待値と割引現在価値を使いこなし??て戦略を練ってみました。
結局、相場が当たった外れたはあると思いますが、
一生懸命考えて臨んでいくことが大切だと思いますし、楽しいです。
一応、参考にした書籍の中の一冊を載せておきます
結論は、
とりあえず利確
→高配当&2倍株を50-50で購入してみる!
です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
今後の投資動向も報告していきますので、どうぞよろしくお願いします。
蛇足とは思いますが、割引現在価値計算、期待値計算の解説の投稿もする予定です。